iDeco(イデコ)の税制優遇と注意点

カテゴリー: 会計トピックス 
2023-05-19

iDeco(イデコ)の税制優遇と注意点

 iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入者は年増加しており、本年3月末時点で約290万人(前年比21.4%増)となっています。

◆掛金拠出・運用・受給時の3つの税制優遇

iDecoは、加入者が掛金を拠出して運用を行い、公的年金(国民年金や厚生年金)に上乗せして給付を受け取ることができる私的年金制度です。

昨年の制度改正により加入可能年齡が拡大し、基本的に20歳以上65歳未満の公的年金の被保険者が加入できるようになったほか、企業型確定拠出年金の加入者もiDeCoに加入しやすくなりました。.

iDeCoに加入する場合は、取扱金融機関(運営管理機関)を選び、自ら運用商品を決めて運用することになりますが、掛金の拠出や運用時、受給時に次のような税制の優遇措置を受けられます。

◎掛金の拠出時
  加入者によって掛金の拠出限度額は異なりますが、全額が所得控除の対象です。

◎運用時
  運用益は非課税で再投資されます。

◎受給時
  受給年齢(60歳以降)に到達し、年金で受給する場合は公的年金等控除、一時金で受給する場合は退職所得控除を受けることができます。

◆原則60歳になるまで資産の引き出しは不可

 iDecoは、上記のような税制優遇を受けられますが、原則として60歳にならないと年金資産(拠出した掛金と運用益)を引き出すことができません。

 また、60歳から年金資産を受給するには、60歳時点でiDeCoに加入していた期間等(確定拠出年金の通加入者等期間)が10年以上であることが必要となり、10年に満たない場合には受給できる年齢が繰り下げられます。


横浜市・鶴見区の税理士 横浜市・鶴見区の税理士、相続税
Copyright(c) 2014 満田一秋税理士事務所 All Rights Reserved.