平均給与は3年連続増の420万円

2016-10-07

◆給与階級別分布では約6割が400万円以下◆
国税庁が公表した「平成27年分民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者4794万人(男性2831万人、女性1963万人)の平均給与は、420万円(男性521万円、女性276万円、平均年齡45.6歳)となり、前年に比べ1.3%増と3年連続で増加しました。

給与階級別分布では、300万円超400万円以下が838万人(構成比17.5%)で最も多く、次いで200万円超300万円以下が780万人(同16.3%) となっており、400万円以下の給与所得者は合計2749万人と全体の57.4%を占めています。

また、事業所規模別の平均給与をみると、従事員10人未満の事業所では337万円(男性419万円、女性241万円)、10〜29人では386万円(男性467万円、女性266万円)となっています。

◆1千万円超の給与所得者が税額の5割を占める◆
給与所得者のうら源泉徴収により所得税を納税した方の税額は8兆8407億円で、給与総額における 税額の割合は4.7%でした。

また、給与階級別の税額をみると、1000万円超の給与所得者数は209万人で全体の4.3%に過ぎませんが、税額は合計4兆4298億円と50.2%を占めています。

なお、給与収入から一定金額を差し引くことができる給与所得控除については、今年から給与収入が1200万円を超える場合に、230万円が控除額の上限となっています。さらに来年以降は、給与収入が 1000万円を超える場合に、220万円が控除額の上限となり,税負担が增加します。


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