起業入門(2)株式会社の設立のスケジュール(おおまかな流れ)
カテゴリー: 独立・開業関連
2014-11-30
今回は、株式会社の設立のスケジュールを解説します。
会社を作るとは
会社を作るということは、法務局に登記することです。すなわち登記することで、はじめて『法人』として認められることになります。個人事業主の場合は、税務署の開業届を出せば良いのですが、会社の場合は、定款(会社ルール)の認証や登記の申請といった一定の手続きが必要になります。
<登記までのおおまかな流れ>
会社の基本事項の決定 |
定款の作成 |
定款を公証役場で認証 |
登記に必要な書類の作成 |
設立登記を法務局に申請 |
会社設立のスケジュール
会社の設立までは、いろいろな手続きや用意する書類があるので、通常1ヶ月くらいを見込みます。最短では1週間程度で設立が可能です。士業に頼むことでスムーズにできますが、経営者が自ら発起人となり、調べながら会社設立をすることも可能です。<発>:発起人が行うこと<取>:取締役が行うこと
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公証役場 |
法務局 |
市区町村 |
税務署 |
年金事務所等 |
金融機関 |
その他 |
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会社設立前準備 |
発 ・定款認証 (収入印紙・公証人手数料を準備) |
発 ・事業目的確認 ・商号調査 ・申請書類入手 |
発取 印鑑証明入手 |
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発 出資払込み(個人口座) |
取 ・会社印鑑作成 ・資本金払込調査 |
会社設立登記 |
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取 設立登記申請 (登録免許税を用意) |
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設立登記後 |
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取 ・登記事項証明書取得 ・印鑑カード取得 ・会社の印鑑証明書取得 |
取 従業員の住所地ごとに特別徴収義務者の変更届 |
取 設立時に必要となる届書の提出 |
取 年金事務所・労働基準監督署・ハローワークへ届出書の提出 |
取 ・会社名義口座開設 ・資本金を会社口座へ振替 |
取 許認可の手続きがあれば諸官庁で行う |
※上記表は個人事業主からの法人成りは想定していません。各種の手続きの詳細は、次回以降で説明していきます。
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