合同会社のメリット
カテゴリー: 独立・開業関連
2014-06-14
合同会社とは
平成18年、会社法改正と同時に有限会社法が廃止され、「有限会社の設立」自体ができなくなりました。それと同時に「合同会社」という企業形態が新しく設けられました。しかし未だに「合同会社」の知名度は低いのが現状です。会社設立の際、多くの事業主が「株式会社」を設立することを最初に考えていますが、実はこの「合同会社」の方が設立時にメリットがあるのです。
合同会社のメリット
通常株式会社を設立する際、司法書士や税理士の報酬などを含めると35万~40万円程度の費用がかかります。これが合同会社だと、20万~25万円で設立が可能となります。
この費用の大きな違いは、合同会社の場合公証人役場での定款認証が不要な点です。つまり設立時にかかる法定費用が安く済むため、印紙代と登録免許税のみとなります。
合同会社の特徴
- 各社員(出資者)が個性を有する人的会社です。
- 定款変更は原則として全社員の一致が必要です。
- 社員の入社・持分の譲渡の承認は原則として全社員の一致が必要です。
- 業務執行権は原則全員にあります。
- 社員の責任は有限責任です。
- 退社に際しては持分の払い戻しは認められません。
- 法人格があります。
- 公証人役場での定款認証が不要です。
- 株主総会や取締役会など設置する必要がありません。
- 合同会社の組織が大きくなったら株式会社への移行が容易です。
- 損益分配の比率を自由に決められます。
- 社債の発行もできます。
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