相続税を納めなければならない人(2)―相続税額の計算方法―

カテゴリー:  
2014-11-27

相続税額の計算方法

相続税の計算構造は、基本的にはどのように相続財産を分割しても相続税の総額は変わらないようになっています。これは相続財産の分け方によって税額を意図的に減らすことができないようにするためです。
相続税の総額は次のように求めます。
☆相続税の総額の求め方☆
①相続財産の総額-基礎控除額=課税対象額
②上記①で求めた課税対象額を各相続人の民法の持分で配分する
 (例)妻が2分の1で子供二人が4分の1ずつ
③上記②で配分した金額を各人ごとに速算表に当てはめて税額計算
④上記③で求めた税額を合計する

☆実際に計算してみよう☆
相続税の総額の具体的な計算例およびご自分の家族構成や相続財産の概算額を入力するだけで相続税の総額が計算できるフォームも用意しておりますので是非ご利用ください。
<相続税の具体的計算例はコチラを参照>
→毎年コツコツ節税対策(2)―暦年贈与による相続税の節税効果―
<ご自分の相続税の総額を試算したい場合はコチラを参照>
→相続税シミュレーション(試算)
このように、相続税の総額は実際に各人が取得した財産の額とは無関係に民法の持分を用いて計算します。こうして相続税の総額を確定させてから実際の取得金額に応じて各人の納める税額を計算するため、相続財産全体にかかる相続税の総額は意図的に操作することができないのです。

ただし、配偶者の税額軽減や小規模宅地の特例などの特例規定の適用を受ける場合には相続税の総額は変わってきます。相続税を安く抑えるにはこれらの特例を上手に利用し、2次相続まで視野に入れて遺産分割を考えます。


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