NISAの非課税期間終了時の選択

カテゴリー: 会計トピックス 
2018-09-22

26年からスター卜した一般NISAの非課税期間は最長5年間のため、26年分の非課税期間は今年で終了となります。

◆ロールオーバー又は課税口座に移管を選択◆
NISA口座内の上場株式等を売却せずに、非課税期間終了後も保有する場合は、非課税期間終了時の時価を取得価額として、①翌年のNISA口座の非課税投資枠に移す(ロ一ルオーバー)、又は②特定口座などの課税口座に移すことを選択できます。
①を選択した場合、引き続き譲渡益・配当等が5年間非課税となりますが、翌年の非課税投資枠120万円を使用するため、ロ一ルオーバーした分だけ新規投資枠が減ります。また、ロ一ルオーバーする上場株式等の時価が120万円を超える場合でも、すべて移すことが可能(上限なし)ですが、その場合は 非課税投資枠を使い切るため新規投資できません。
なお、口座を開設している金融機関に対して、あらかじめ「非課税口座内上場株式等移管依頼書」を提出する必要があります。

◆課税口座に移管する場合の注意点◆
②を選択した場合、課税口座へ移管後に生じた譲渡益・配当等は課税され、譲渡損失は損益通算や繰越控除が可能になりますが、譲渡損益を計算する際の取得価格は非課税期間終了時の時価となります。
例えば、100万円で購入し、非課税期間終了時に70万円となった投資信託を課税口座へ移管した場合、取得価格は70万円になります。そのため、移管後に値上がりし100万円で売却した場合は、30万円の譲渡益となり課税されることになります。
なお、移管の際に必要な手続きはありません。


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